【FF14】『吉田の日々赤裸々』は、旧FF14を遊んでた頃の裏側の話が分かる感じの本でした。

この記事について

 この記事は、「『吉田の日々赤裸々』は、旧FF14を遊んでた頃の裏側の話が分かる感じの本でした。」です。

 今更1巻を読んでみたので、感想とかをメモしておこうと思います。

 超ざっくりとした内容的には、旧FF14を遊んでいたか、当時、既にネットゲームを初めていた人が面白い内容が多いと思います。

 あ、モンハンのサンライズは、結局スイッチ版を買いましたが、ぼっちなので、ほとんど遊べていません・・・。

吉田の日々赤裸々とは

 吉田の日々赤裸々とは、ヨシダがファミ通さんに連載しているコラムのタイトルですかね。

 これをまとめたものが順次文庫で出ており、今回は、これの1巻を読んでいます。

○ファミ通さんの宣伝記事:

https://www.famitsu.com/news/201606/22108026.html

 

 内容的には、ざっくり旧FF14の終了から新生FF14の開始までのお話ですね。

 一番の感想としては、かなり普通の会社ではなかなかありえない展開が多く、ゲーム業界って面白そうだなとか思いました。

 まあ、成功しているヨシダ視点で書いてあるから、そう見えるのかもしれませんが。

 以下、細かい部分の感想については、以下で触れます。

感想

旧FF14関係

 旧FF14関係については、特に面白かったのが、発端は、高井さんと皆川さんから始まっていて、ヨシダはそこに巻き込まれただけだったっていう辺りでしょうか。

 旧FF14が駄目みたいな感じになった時の社内調査を初めたメンバーが、そのまま新生FF14の開発スタッフになって行ったようなんですね。

 多分社内的には、稼働中のビックプロジェクトに、良く分からない3人がケチを付けてるみたいな空気になってたような気もしますが。

 この辺は、ほぼほぼ当時の社長だったハウジングおじさんが、本当にちゃんと判断できる人だったようで、最終的には新生にこぎつけて大成功をしたようです。

 スクエニさんは、ヨシダといい、このときの社長さんといい、新しいことを1から作り直すという仕事に全く躊躇がない印象ですね。

 仕事の効率性が低すぎるとか叫ばれている今では、こういう会社だけが生き残っていく感じになる気がします。

 余談ですが、旧FF14のプロデューサーだった方は、ヨシダからは先輩に当たる方だったみたいな話もありました。

 全社プロジェクトをやっていたら大失敗して、後輩が引き取っていったとかだと、かなり気まずそうですよね。 

 他では、宿屋レリックの冒険者集団VSGMのモンスター軍団INウルダハとかの裏話とかもあり、当時遊んでいた人はかなり懐かしい感じじゃないかと思います。

新生FF14関係

 新生FF14関係については、1巻では実質新生したところで終わってしまうのですが、基本システムを作っていったやり方みたいな話がありました。

 特にヤベえと思ったのが、旧でほんのちょっとだけ使ったデーターセンターのサーバを全部廃棄しちゃった話でしょうか。

 ウダウダ作っているうちに、サーバーの性能とかが陳腐化してしまい、新生FF14では使えなくなってしまったらしいんですね。

 もったいない・・・・。

 他にも新生FF14でもβテストがあったのですが、フェイズ2までのミドルウェアを破棄してフェイズ3からは作り直したもので実装していた話も驚きました。

 なんかスクラップアンドビルドの規模がデカすぎます。

 この辺は、ファイナルファンタジーを作る時は、全社で修羅場みたいなスクエア時代のノリだったんですかね。

 ちなみにPS3版で遊んでいた時期があるのですが、PS3版はローンチ版でもかなりロードが多すぎて辛かったです。

 特にバトルが辛く、極タイタンだかが、PS3版だと重みが見えなすぎて難易度が数倍になってた記憶があり、2週間耐えられませんでした。

 ちょうどパソコンのグラフィックボードが燃えちゃった事件のときに、PS3で遊んでいた感じなのですが、泣きながら新しいグラフィックボードを買いに行ったとかでした。

 

 後繰り返し出てきたのは、とにかくお金の話で、儲けを出すことの大切さでしょうか。

 ここまでの感想で書いた感じで、新生FF14は、かなりの額のお金を、試行錯誤の結果で捨てていた感じなのですが。

 他方で、ヨシダ本人としては、最終製品がしっかり儲けられることについて、かなり注意をしていた印象を受けます。

 まあ、おそらく予算を通す際に、理由を説明する必要があったためなんじゃないかなとか思うのですが。

 この辺は、普通の社会人でもワリと重要な辺りの気がします。

 大体の会社では、主張しないと一生踏みつけられるだけなので、社会人としては、やっぱりきちんと説明できることは大切なのかなとか感じました。

 

他のネトゲ関係

 他のネトゲ関係ですが、この本はFF14の立て直しという話のワリに、やたらヨシダのはまった他のゲームの話が出てきます。

 ディアブロの頃は、会社のネットワークを使って、職場全員でハマっていたり、一時期は、職場にゲーム用のパソコンを置いて、仕事の間もログインしっぱなしだったり、帰宅したら即固定メンバーとゲームみたいな羨ましいエピソードが一杯出てきます。

 確かに昔のMMOは、プレイ時間=パワーだったので、本当に朝から晩までログインしている人が割といたんですね。

 だいたい晒されまくって、超廃人として有名になった結果、可視化されてくるのですが。

 基本的には、学生、主婦、ニートが最強な感じでしたが、まさか普通に職場からログインしてる人とかも居たとは、夢にも思いませんでした。

 特に面白かったのが、UO(ウルティマオンライン)の話で、遊んでいたらいきなりぶっ殺されて、身ぐるみ剥がされたとかの奴でしょうか。

 私もこのゲームは、知り合いと一時期遊んでいたのですが、本当にこんな感じで、特に目的もない生活ゲーでした。

 その分ハマってしまうと、行動に制限がないので、際限なくやり込めてしまうヤバい感じのゲームです。

 本の中で上げられている、一生懸命稼いだアイテムを売りに行ったら、詐欺にあってほぼタダで巻き上げられてしまったみたいな話も、おそらく本当の話で、ゲーム内の詐欺師プレイみたいなのも許容されていた世界でした。

 うろ覚えですが、結構、お金や、家を巻き上げられたみたいな話は、しょっちゅうあった気がします。

 まあ、今だとあり得ない感じの、騙されたほうが悪いみたいな空気ですね。 

 

海外関係

 海外関係は、新生FF14の仕事の絡みで、ヨシダがよく海外出張することになったためか、印象的だったらしいお話が結構な頻度で出てきます。

 具体的には、海外のゲームショウにはウォシュレットがなくて辛いとか、海外の古城に海外の記者を招いて取材してもらった時の話とか、飛行機が怖いみたいな感じです。

 特に面白かったのが、E3で新生FF14のトレイラーの公開を見送った時の話でしょうか。

 普通にヨシダブチ切れ案件の話で、E3でのトレイラーの話ですかね。

 物凄いコストときつい納期をクリアして、渾身のトレイラーが完成したのですが、現地のオフィスに行ったヨシダは、海外スタッフから、トレイラーの公開の反対を受けて、ブチ切れてしまったらしいんですね。

 海外のスタッフからも恐れられるヨシダって、ちょっと上司には欲しくないタイプの気がします。

 さらに悪いことに、このE3でのトレイラー公開は事前に大体的に告知されてしまっていたらしく、ネットでヨシダについてしまったあだ名がホラップのようでした。

 ちなみに私は、旧FF14のラスト前後は遊んでいたのですが、終了後は、一旦FF14関係から完全に離れてPSO2(ファンタシースターオンライン2)辺りを遊んでいました。

 このため、ホラップ辺りの話は、知らなかったのですが、検索すると今でも結構出てきますね。

 最近だと殆ど聞きませんけど、使ってた人が、ほとんどFF14から離れてしまったせいでしょうか。

 これは、運営側でもかなり気にしていたらしく、旧FF14を遊んでいたけど、新生FF14で結局戻ってこなかった人の人数が結構多かったみたいな話も出てきていました。

 まあ、MMOは時間を食うので、生活環境の変化や、加齢でもうゲームどころではないみたいな人もある程度多かった気もしますが。

 

まとめ

 感想としては、懐かしいが一番でしょうか。

 旧末期とか新生の最初の方は、まだ零式や絶とかなかったので、ギスギスとか殆どありませんでしたし。

 PS4版が出るまでは、ほとんど自分でPCが買えるくらいの年代のユーザが、多かった部分もあるかもしれませんね。

 FF14は、FFのタイトルだから初めたみたいなオフラインゲームから直行で来る方も多いので、いわゆる普通のネットゲームから比べると、結構独特の雰囲気だと思います。

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ねこねこ14です。 猫好きなので、nekoという名前のララフェルでFF14をプレイしています。 ジョブは、一応ヒーラメインですが、キャスターも好きです。 最近のマイブームは、クッキーリーヴ金策。

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